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漢方薬とセルフメディケーション

中国の薬物書の原典である「神農本草木経」では、薬を上・中・下に分類しています。

上薬は、不老長寿を目的としたもので、毒がないので長期服用しても人体に害がないもの。
中薬は、病を防ぐ予防薬で毒の有無を知って適切に配合しているもの。
下薬は、病を治す治療薬で毒が多いから長期連用は慎むべきもの。

■漢方の「未病」の考えは、現代でいう「セルフメディケーション」

この上薬、中薬、舌薬の分類を見て興味深いのが、病気を治すための治療薬が一番下であることです。
普通病気を治してくれる薬が一番有り難いように思いますよね?
これに関しては、東洋医学では、「名工(名医)は未病を治す」という言葉があり、病気にならない薬、病気にさせない医師が名医とされているのです。
病気の症状が出てくる前に、その病気の存在を察知し、病気が進展しないように治療してしまおうというものです。

現在我が国では、セルフメディケーションの必要性が叫ばれています。
セルフメディケーションは、自分の健康を自身の判断で治療する又は予防というものであり、「未病」を目指す東洋医学(漢方薬)の考えはこうした予防的治療に最適なものであるといえるでしょう。

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